秋山巌の作品について |
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<木版画> |
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1、エディション(限定部数) |
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版画には、木版・銅版・石版・孔版などの種類がありますが、作品にはそれぞれエディションが入ります。 |
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19世紀末頃から、数量管理上・商品価値の保持などの理由から、 |
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エディションと呼ばれる限定番号を記入するようになったそうです。 |
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秋山巌の木版画では、50部~300部と、作品によって違います。 |
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分母が総限定数で、分子がエディション番号です。 |
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基本的に秋山作品では、作品の下の部分に、エディション・制作年・タイトル・サインの順で |
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鉛筆で書かれています。 |
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エディション番号によって、市場価値・価格が変わることはございません。 |
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2、作家保存版 A.P(アーティストプルーフ) |
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版画には、エディション番号の付いた摺り以外に、E.A、A.P、などの別摺りがあります。 |
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E.A は、エプルーブアルティスト。A.P は、アーティストプルーフです。 |
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作家保存版という意味で、作家さんによって、総限定数の10%~20%を摺っています。 |
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秋山巌作品では、A.Pとして、総限定数の10%を摺っています。 |
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(市場が混乱しないよう、管理されております) |
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3、サイン(署名) |
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版画には、作家自身が鉛筆でサインを入れます。 |
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秋山巌の作品には「秋山巌」と、全て漢字でサインが入っておりますが |
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古い作品などで、まれに「IWAO AKIYAMA」と、ローマ字で書いている作品も存在します。 |
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4、版画に使用している紙 |
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秋山巌の木版画で使用している紙のほとんどは、「大和塵紙」と「美濃紙」です。 |
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原料となる楮(こうぞ)の木の外側の黒皮(塵)が混ざった「大和塵紙」は、 |
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秋山巌の素朴で暖かい木版画によく合っています。 |
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雪の風景や、菩薩の美しいお顔の作品などには、「美濃紙」を使います。 |
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5、彩色について |
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秋山巌の木版画の彩色は、ほとんどが「手彩色」です。 |
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墨で摺って乾かした後、表面から彩色しています。 |
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秋山巌の師「棟方志功」が、裏面から色をつけた裏彩色で有名ですが |
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秋山作品は、表面からの彩色です。 |
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